寄贈品展示室
アルフレッド・バウアーによって設立されたこの美術館は、何よりもまず彼の貴重なコレクションを収容し、維持することが目的であった。また、バウアーが生涯に渡り情熱をかけて蒐集したコレクションをそのままの形で保存し、いかなる作品も差し引かれたり加えられたりしないよう保証するものでもあった。しかしこうした設立者の願いは、美術館にとって学問的に必要な他の作品の獲得の可能性を阻んできた。
バウアー財団東洋美術館が、拡張工事の許可を得たのと同時に、寄贈品を受け付け、それらを一般公開する権利を得たのは1995年のことである。以来、美術館は優れた美術品を迎え入れ、出版・展示が活性化されるようになった。新たな寄贈品のための展示室を設けるという理事会の決定によって、ようやくこれらの美の至宝が入れ替わりで展示されることとなり、2017年9月14日に新設展示室が公開された。
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